【投資の先生GPIF】プラス収益153兆円の世界一の基金

【投資の先生GPIF】プラス収益153兆円の世界一の基金

みなさん、こんにちは。

GPIF(年金積立管理運用独立行政法人)を知っていますか?

年金保険料を運用している独立行政法人です。

ざっくり言うと、みなさんの支払った年金が資産運用に回されています。

年金積立金の総額はなんと、250兆!!!(2024年9月末現在)

日本のGPIFは世界最大の年金基金です

三世帯家族

読んで欲しい人

  • 投資初心者
  • 投資結果に不満な方
  • 投資先を悩んでいる方

世界一のGPIF(公的年金ファンド)の資産運用方法はどのようなものでしょうか?

基本ポートフォリオや目標運用利回りをみてみましょう。また、どのくらいの収益があるかもみていきましょう。

そして、GPIFの投資を真似してみるのも一つの手だと思います。

目次

【先に結論】同じポートフォリオを作るなら

GPIFの基本ポートフォリオはこのようになっています。

昔は、国内債権の比率が35%と高く、外国債権の比率が15%でした。

日本の0金利やマイナス金利政策で収益が下がったことから国内債権と外国債権の比率が25%と同じになりました。

投資をする際は、世界最大のGPIFのポートフォリオを参考にしてみてください。

長期投資と投資原則の徹底で収益をあげています。

ルールがブレないこと、売り急ぐことをしないことが大切ですね。

投資の王様を紹介

GPIFは、我々の年金を安定的に運用する必要があります。

そのため、投資原則を決定し、ブレない長期投資をしてきました。

そんな投資の王様を紹介します。

  • 世界最大級の運用資産規模
    GPIFが管理する資産総額は約250兆円(2024年現在)に達し、公的年金ファンドとしては世界最大級です。
  • 分散投資の徹底
    GPIFは、国内外の株式、債券、不動産、インフラなど、多様な資産クラスに分散投資しています。長期的な安定収益を目指す上で教科書的な戦略と言われ、多くの投資家の模範となっています。
  • ESG投資への先駆的取り組み
    GPIFは環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)の観点を重視したESG投資を積極的に推進しています。これにより、短期的な利益だけでなく、持続可能な社会の実現を目指した運用を行っています。
  • 長期投資
    GPIFは運用において長期的な視点を持ち、短期的な市場変動に左右されない方針を徹底しています。
  • 年金財政の安定化への寄与
    GPIFは国民の老後を支える年金財源を運用しており、その成果は国民生活に直接関わります。この責任感の大きさが「王様」と呼ばれる所以の一つです。

GPIFの収益公開

GPIFの収益

2000年のITバブル、2008年のリーマンショック、2020年のコロナショックなどで収益が大きく下がっていますが、年率4%で右肩上がりです。

長期投資と投資ルールをしっかり守ることで順調に収益を増やしていますね。

市場のクジラと呼ばれる

また、GPIFは投資界隈で「クジラ」と呼ばれています。

なぜなら、世界一の公的年金ファンドであり250兆円の資産を運用しているからです。

個人投資家や普通の投資ファンドなどはクジラの運用額には到底届きません。

日本の国家予算が112兆円なので倍以上の資産を運用していると考えればその大きさが桁外れなのがわかると思います。

クジラは現在ゆっくり長期運用を行なっていますが、方針が変わってクジラが動くと市場は大きく混乱します。

【詳細】同じポートフォリオを作るなら

GPIFと似た運用方針の投資信託を選びたい場合、以下のポイントを押さえると良いでしょう。

運用スタイルを参考にすることで、分散投資や長期運用のメリットを享受できる可能性があります。

GPIFの運用方針を理解しよう

GPIFのポートフォリオは以下の4つの資産クラスで構成されています:

  • 国内債券:25%(安全性重視)
  • 国内株式:25%(成長性重視)
  • 外国債券:25%(分散効果と収益性)
  • 外国株式:25%(成長性と収益性)

これらをバランスよく配分することで、リスクを抑えつつ安定したリターンを追求しています。

具体的な投資信託の選び方

GPIFと似た運用スタイルを目指す場合、以下のような投資信託が参考になります。

① バランス型ファンド

複数の資産クラス(株式、債券など)に分散投資する投資信託です。GPIFの資産配分に近いものを選ぶと、似たようなリスクとリターンが期待できます。

例:「eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)」「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」

② インデックスファンド

GPIFは市場平均を追求するインデックス運用を基本としています。そのため、次のようなファンドがGPIFの運用スタイルに近い選択肢となります。

国内株式:「TOPIX連動型」「日経平均株価連動型」
国内債券:「国内債券インデックスファンド」
外国株式:「MSCIコクサイインデックス連動型」「S&P500インデックス」
外国債券:「FTSE世界国債インデックス連動型」

25%ずつ資金配分して購入すればOKです。

③ ESG投資ファンド

GPIFはESG(環境・社会・ガバナンス)投資にも積極的です。そのため、ESGに特化したファンドを選ぶのも一つの方法です。

例:「野村グローバルESGバランスファンド」「eMAXIS Neo ESG」

低コストファンドを選ぶ

GPIFの運用手法に共通するのは「低コスト」の重要性です。長期運用では信託報酬(運用コスト)がパフォーマンスに大きく影響します。

  • 信託報酬が低い
  • 純資産額が多く、運用の安定性がある

この二つを購入する際に注目しましょう。

長期運用を意識する

GPIFは短期的な市場変動を気にせず、長期的な運用成果を追求しています。同様に、時間を味方につける「長期投資」の姿勢が重要です。

長期運用が重要です。収支に一喜一憂しないように!!

iFree年金バランスで簡単ポートフォリオ

iFree年金バランス-大和アセットマネジメント

こちらの投資信託は、GPIFの基本ポートフォリオに近づけることを目標としています。

iFree年金バランスファンド

これ一本で、GPIFと同じ運用ができます。

1年間にかかる信託報酬等は0.1749%と低水準です。

ファンドの純資産総額は90億円となっています。

自分で資金配分して低コスト投資信託を購入する方が信託報酬等の手数料は割安になりますが、これ一本でGPIFの真似ができますね。

まとめ

GPIFは、我々の年金積立金を運用している超特大ファンドだということがわかったと思います。

平均年率4%もの収益を出していることも素晴らしいことだと思います。

老後資金の確保が課題となる中、GPIFの運用状況を知ることは、国の年金制度への理解を深めると同時に、自身の資産形成を考える上で有益です。

GPIFが実施している分散投資、長期投資、投資ルールの徹底をみなさんも真似してみてください。

みなさんの投資戦略の一助となれば幸いです。

資産運用は、長期とルールの徹底が大切!!


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