
今回は、家計を見直したい方向けのコラムです。
みなさん、こんにちは。
みなさんは家計の毎月の収入と支出を知っていますか?
ノートやアプリを使って家計簿をつけている人はいると思います。
30〜40代の専業主婦に聞いたアンケートですが、家計簿をつけている家庭は、52.6%で約半数です。
また、全くつけたことがない人は2割ほどです。



家計簿をつけることで、将来のライフプランや目標に向けた計画が立てやすくなります。
家計簿も重要ですが、バランスシートも家計の財務を見る重要な指標です。
今回は、バランスシートの作成と見方について解説したいと思います。
資産状況がわかるバランスシート
年に1回バランスシートで家計の見直し
- 何が分かるの?
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家計の健全度(純資産)がわかります。
- どうやってやるの?
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資産と負債を書き出していくだけです。
- いつやるのがベスト?
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1年に1度振り返るといいでしょう。
- 何が必要?
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簡単な表で作成出来ます。
資産を増やして、負債を減らすことでみなさんの家計の健全度が上がります。
バランスシートの基本
バランスシートは、「資産」と「負債」、そしてその差額である「純資産」で構成されます。
これを家計に当てはめると、資産には現金や預金、投資資産、不動産などが含まれます。
一方、負債には住宅ローンや自動車ローン、カードローンなどが含まれます。
資産から負債を引いた純資産が増えることが、家計の健全性を示す一つの指標となります。
企業も、決算時に貸借対照表(バランスシート)を作成しています。



家庭版の決算資料として年末に作成してみるのはいかがでしょう?


バランスシートを作成してみよう
早速ですが、バランスシートを作成してみましょう。
バランスシート


バランスシートの記入の仕方
まずは、資産から入力していきましょう。
- 現金 – 自宅にある現金
- 預金 – 銀行口座の預金
- 保険 – 貯蓄型の保険で今解約した時の返戻金
- 株式 – 現在の保有株式の合計金額
- 債券 – 現在の保有債券の合計金額
- 投資信託 – 現在の保有投資信託の合計金額
- 住宅 – 難しいですが現在の市場価格
- その他 – その他資産(高級時計、楽器などなど)
次に、負債を入力していきましょう。
- 住宅ローン – 住宅ローン残高
- 自動車ローン – 自動車ローン残高
- カードローン – カードローン残高
- 奨学金 – 奨学金残高
- その他 – 他のローン等残高
意外と簡単ですが、住宅価格を知るのは難しいですよね。
最後に、資産から負債を引いた額が純資産です。
純資産がプラスで多いほど家計が安定してると言えます。



みなさんの純資産はいかがでしたか?
企業では、純資産のことを自己資本と呼びます。純資産が多いほど倒産の可能性が低いと言われています。
家計を客観的に把握しよう
バランスシートを作成すると、家計の「現在」の状態が数字で明確に分かります。
例えば、投資資産が増えているか、ローンが順調に減っているかを視覚的に捉えることで、家計の健全性が一目瞭然です。
また、将来のリスクを見据え、緊急時のための備えが十分かどうかもチェックできます。
年1回バランスシートを作成して家計の見直しをしましょう。
保険や住宅ローンの控除証明書が来る年末や年始にバランスシートを作成するのが区切りが良くていいでしょう。
毎年見比べることで、計画的に資産形成が可能になります。
まとめ
企業では、必ずバランスシートを作成しています。
純資産が多いほど倒産リスクが低く、借金が少ない企業と言われています。
家計も同様に、純資産が多いと安定している = 健全ということになります。
また、バランスシートは、家計の現状や将来の目標を共有する手段としても有用です。
特に、夫婦や家族で資産や負債の状況を共有することで、お金に対する共通の理解を深め、家計管理の協力体制を築きやすくなります。
バランスシートを活用することで、資産の形成やリスク管理を含めた全体像を見渡せるようになります。
定期的に見直しを行い、資産の健全性をチェックすることで、将来の家計をさらに強固なものにしていきましょう。



家計を会社の経理ように管理してマネーリテラシーを高めていきましょう!!
日々の家計簿と一緒に年に一度のバランスシートも作成してはいかがでしょうか?
参考資料