【保険適用と医療費控除】高額医療制度を活用しよう

【保険適用と医療費控除】高額医療制度を活用しよう

みなさん、こんにちは

高額医療制度を知っていますか?

今回は、不妊治療による高額医療制度について説明したいと思います。

僕たち夫婦も実際に経験したことですので、詳しくお伝えできると思います。

人によって不妊治療は、かなり高額で時間を要するものです。

金銭面でかなり助かりました

また、次回からは不妊治療に関する医療費控除について説明したいと思います。

読んで欲しい人

三世帯家族
  • 兵庫県在住の方
  • 子供が欲しいの方
  • 不妊治療に関心がある方
目次

【先に結論】1ヶ月の医療費には上限があります

年収500万円で月の医療費15万円なら約7万円の還付(2024年現在)

2022年(令和4年)4月より不妊治療が保険適用となりました。

しかしながら、不妊治療はステップが進むにつれて非常に高額となります。

3割負担といえども、1回の受診が数万円で、1ヶ月の支払額が数十万円となるケースもあります。

私たちも毎月10万円近くの支払いがあり大きな負担でした。

お金の負担と精神的な負担を軽減してくれるのが高額医療制度です。

69歳以下の高額医療制度の上限は以下のとおりです。

高額医療制度(69歳以下)
厚生労働省保険局より抜粋

事前に申請することで、「限度額適用認定証」が発行され、限度額以上に支払う必要がなくなります。

事後申請や、自動的に申請書を送ってくれる保険組合もあります。

みなさんが、国保なのか協会けんぽなのかその他の組合なのかによって異なりますので自身の加入している組合のHPをチェックしてみてください。

高額医療制度について詳しく知る

高額医療制度について詳しくみていきましょう。

高額医療制度とは

高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月で上限額を超えた場合に、その超えた金額を支給する制度です。

※入院時の食費負担や差額ベッド代等は含みません。

厚生労働省より引用

高額医療制度は、世帯で合算することもできます。

あなたや配偶者の合計金額を把握しておきましょう。

注意点としては、夫婦共働きの場合は別世帯として扱われるので合算することができません。

具体例で計算してみよう

高額医療制度は年収により適用区分がわかれます。69歳以下の区分ごとに年収ごとの自己負担額を計算してみました。

年収300万円の場合

高額医療制度の上限:57,600円

  • 医療費自己負担10万円…支給額:42,400円(実際の自己負担額57,600円)
  • 医療費自己負担20万円…支給額:142,400円(実際の自己負担額57,600円)

年収500万円の場合

高額医療制度の上限:80,100円+(医療費−267,000円)×1%

  • 医療費自己負担10万円…支給額:19,237円(実際の自己負担額80,763円)
  • 医療費自己負担20万円…支給額:115,903円(実際の自己負担額84,097円)

年収800万円の場合

高額医療制度の上限:167,400円+(医療費-558,000円)×1%

  • 医療費自己負担10万円…該当なし
  • 医療費自己負担20万円…支給額:31,513円(実際の自己負担額168,487円)
  • 医療費自己負担30万円…支給額:128,180円(実際の自己負担額171,820円)

年収500万円では、自己負担の医療費が8万円を超えてくるあたりで高額医療制度の適用がありますね。

毎月の高額医療費の負担を軽減

高額療養費として払い戻しを受けた月数が1年間(直近12ヵ月間)で3月以上あったときは、4月目から自己負担限度額がさらに引き下げられます。

不妊治療での高額医療の注意点

不妊治療では、保険適用の医療と先進医療については高額医療の適用があります。

しかし、一部例外があるので病院にてお尋ねください。

まとめ

不妊治療は時間とお金がかかるものですが、高額療養費制度や助成金をうまく活用することで、経済的なハードルを下げることができます。

情報を収集し、必要な手続きをしっかり行うことで、安心して治療に専念できる環境を整えましょう。

不妊治療は、女性の負担が非常に大きいです。通院による時間の制約、治療による痛みや副作用など男性の想像する以上のものです。旦那さんは奥様に感謝をすると共にしっかりサポートするようにしましょう。

保険適用・助成金・高額医療制度と理解を深めよう。


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